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登山靴の保管方法

登山靴は保管状況により、その寿命が大きく変わります。基本的には風通しが良く直射日光の当たらない、人が快適に居られる環境が保管場所に適しています。
■高温多湿な場所での保管は適していません。靴のコンディションを損ねたり、ソールの経年劣化を早める原因となります。車のトランクなど高温での保管、ビニール袋や箱の中などに密閉しての保管は避けてください。(写真N・O)
■長期間使用されない場合は、シューキーパーや新聞紙などを靴の中へ詰めて形を整え、軽く靴紐を締めた状態で保管してください。(写真P)
また、たまに陰干しして湿気を取り除いたり、登山に行かないまでの散歩等で30分程度履いて使用することで、登山靴の寿命を縮める可能性が低くなります。
革製登山靴のお手入れ方法

山行前の点検

山行前には、時間に余裕をもって登山靴の状態を点検しておいてください。
■山行のスケジュールが決まりましたら、余裕をもって登山靴に不具合がないかを点検してください。特に長期間使用されていない場合は必ず点検を行ってください。
■靴紐やフック、縫い目のホツレ、アウトソールの減り具合やソールの剥離の有無などを点検してください。
■アウトソールのブロックは、新品の状態から比べて溝の高さが1/2程度消耗しますと、グリップ力が低下し影響が出ます。その場合はソール張替修理や買い替えをご検討ください。
■登山靴に使用されるミッドソールの材質や接着剤は、時間の経過とともに劣化します。これらの原因によってミッドソールの劣化やゴムの硬化、接着剤の劣化によるソールの剥離や破損が起こり得ます。これらの症状が見られる場合、または見られなくとも長期間使用されていない場合、ご購入から長期間経つ場合はソールの張替修理(もしくは買い替え)をお薦め致します。※詳細は次の「経年劣化について」をご覧ください。

経年劣化について

登山靴に使用されている材質や接着剤は経年による劣化が起こります。
■登山靴のソールの剥離はそのほとんどがミッドソール(クッション部分)の経年劣化(加水分解による劣化)、もしくは接着剤の劣化によるものが原因となります。
■登山靴のミッドソールに使用されるポリウレタン素材は軽量で耐摩耗性に優れ、上質なクッション性(衝撃緩衝性)を持っており登山靴の性質に適するため、弊社の商品ならびに他メーカーの登山靴にも昨今幅広く採用されております。こうした履き心地の良さが非常に優れる反面で、使用頻度に関わらずに年数が経つと経年劣化し破損する場合があります。(加水分解は徐々に時間をかけてウレタン部分が劣化する現象です。)
■使用・保管状況や保管する環境によって前後しますが、ソールの寿命はおよそ3~5年程度となります。
■昨今の登山靴でポリウレタンと同様に使用されるEVA素材のミッドソールは、ポリウレタンと比較すると寿命の長い素材にはなりますが、こちらも経年による劣化は起こり得ます。またEVA素材自体の寿命は長くともミッドソールとアウトソールを接着する接着剤の経年劣化による剥離等の可能性は否めません。
■EVA製のミッドソールはポリウレタン製と比べクッション性は劣りますが、弊社取扱いの製品の中では、ライトアルパインブーツのような岩場での安定感が求められる登山靴に採用されています。
■ミッドソールの経年劣化については、先端が鋭利ではないスプーンの柄の部分や大きめのマイナスドライバー等をミッドソールに押し当ててみることで進行の目安を確認できます。初めは軽く、徐々にある程度負荷を掛けて押します。押した部分の凹みが戻らずに跡が残ると経年劣化が進行した状態となります。
アッパーがしっかりとお手入れされ、見た目からも一見何の問題なく見える登山靴でも(写真Q)、経年劣化が進行しているとマイナスドライバー等でミッドソールを押すことで(写真R)、凹みが戻らず跡がくっきり残ってしまいます。(写真S)
写真Sのように顕著に跡が残る場合は経年劣化がかなり進行している状態ですが、これほど顕著でなくとも押した箇所が反発せずに跡が残る場合は経年劣化の進行している可能性が高いです。
上記方法はあくまでも目安として確認する方法となります。この方法にてミッドソールに跡が残らなくともご購入より長い年数ご使用されている登山靴、または長期間使用されずに保管されていた登山靴については経年劣化が進行している可能性はございます。なお、こちらの方法はあくまでも経年劣化を確認する一つの目安としてご提案ですので、靴の管理は自己責任の下で行ってください。
革製登山靴のお手入れ方法
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